
現役ドラフトって何?
本日はそんな疑問を解決したいと思います!
ついに現役ドラフトが導入されることが決定的に
ついに日本プロ野球界初の「現役ドラフト」が4月25日にも行われる12球団選手関係委員会などで正式決定し、ドラフト方法などの基本的ルール作りが始まることが決まりました。開催時期は今オフの12月初旬。
最後まで反対していた巨人が導入に合意したことでプランは一気に進展した。11月末で12球団は戦力外通告を終え、12月に入ると来季の保留者名簿が日本野球機構(NPB)から公示される。
その直後、各球団は保留者名簿の中から、年俸1億円未満で育成契約選手を除くメンバーの中から各2~3選手を「現役ドラフト」に提出する。
しかしルールの詳細化には至っておらず、ルールが決まり切らない場合は今オフの導入は難しいとの見方もある。
現役ドラフトって何?
出場機会に恵まれない中堅選手に新たな環境でチャンスを与えることを目的にしており、MLBで毎年12月に実施されている「ルール5ドラフト」を参考にNPBにも導入が検討されているルールです。
では、そもそもルール5ドラフトとは何でしょうか?
ルール5ドラフトとは
ルール5ドラフトは、チーム事情によりメジャーリーグに昇格できない選手の救済措置として設けられた制度で、基本的にメジャーリーグ40人枠に登録されていない選手が対象となります。
いわゆる「飼い殺し」状態の選手を救済する仕組みです。
ここまで聞いてもピンときていない方も多いでしょう。
ルール5ドラフトのルールは?
<開催概要>
指名したチームは元チームに約1,000万円を支払う
指名したチームは、指名した選手を翌シーズン全期間、25人枠に登録する必要がある。
25人枠から外す場合、指名した選手を元チームに返還する必要がある。
<指名対象選手>
18歳以下で入団した選手で、在籍年数5年未満の選手は指名不可
19歳以上で入団した選手で、在籍年数4年未満の選手は指名不可。
しかしMLBとNPBではリーグの規模が違いますので、ルール5ドラフトをそのまま適応することは難しいでしょう。そのためNPBにあわせ、新たに考案されたのが現役ドラフトです。
現役ドラフトはいつから始まるの?

具体的なルールはオールスター期間に決まりそうですね!
現役ドラフトはどんなルールになりそう?
指名対象として各球団8名の支配下登録選手の名簿を提出
各球団で支配下登録選手の中から8名の選手の名簿を提出します。
8名が選出できない場合のルールは不明…
必然的に選手の移動を促すことが狙いですね。
各球団最低1名を指名する
各球団が最低でも1名の選手を指名しないといけないので、最低でも12名の選手の移動が考えられます。
ちなみに現役ドラフトの対象除外となる選手についての詳細は、正式に明らかにされていません。2022の7月以降に具体的なルールになるでしょう。
リストアップ対象外の選手は?
現時点での情報をまとめると以下のようになります。
前年のドラフト会議で指名された新人選手
過去に1試合でも一軍の公式戦に出場経験あり
昨シーズン、一軍公式戦出場試合数が投手は5試合以下、野手は10試合以下の選手
一軍最低年俸(1500万円)未満
外国人選手
育成選手
複数年契約の選手
一定の高額年俸の選手
FA有資格者
しかし、全部の条件が採用された場合、球団によっては対象の選手がいなくなる球団もあるため
7月までにルールが改変されることは間違いなさそうです。
現役ドラフトで得する球団&損する球団
現役ドラフトで損をする球団はソフトバンクや巨人のような選手層の厚い球団です。
2軍や3軍にも他球団から見れば、一軍で使いたい!と思う選手がちらほらいますからね。
実際に現役ドラフトの導入に最後まで反対していたのは巨人のようです。
対して、得する球団は選手層が薄く現役ドラフトの対象になる選手が少ない球団です。
支配下の枠70人に余裕がある球団が対象になりそうです。
現役ドラフトの対象になる選手は?
ここでは2021シーズンの成績を踏まえて、一現役ドラフト対象選手を紹介します。
ヤクルトスワローズ 現役ドラフト対象選手
寺島成輝(投手・高校卒5年在籍)
松本直樹(捕手・社会人出身4年在籍)
阪神タイガーズ 現役ドラフト対象選手
浜地真澄(投手・高校卒5年在籍)
尾仲祐哉(投手・大学卒、移籍後4年在籍)
望月惇志(投手・高校卒6年在籍)
長坂拳弥(捕手・大学卒5年在籍)
読売ジャイアンツ 現役ドラフト対象選手
堀岡隼人(投手・高校卒5年在籍)
鍬原拓也(投手・大学卒4年在籍)
広島カープ 現役ドラフト対象選手
矢崎拓也(投手・大学卒5年在籍)
白浜裕太(捕手・高校卒18年在籍)
中日ドラゴンズ 現役ドラフト対象選手
笠原祥太郎(投手・大学卒5年在籍)
佐藤優(投手・大学卒6年在籍)
浜田達郎(投手・高校卒9年在籍)
石垣雅海(内野手・高校卒5年在籍)
石岡諒太(内野手・社会人出身6年在籍)
DeNA 現役ドラフト対象選手
該当者なし
オリックス 現役ドラフト対象選手
該当者なし
ロッテ 現役ドラフト対象選手
成田翔(投手・高校卒6年在籍)
土肥星也(投手・社会人出身5年在籍)
山本大貴(投手・社会人出身4年在籍)
吉田裕太(捕手・大学卒8年在籍)
楽天 現役ドラフト対象選手
釜田佳直(投手・高校卒10年在籍)
藤平尚真(投手・高校卒5年在籍)
寺岡寛治(投手・独立リーグ出身4年在籍)
堀内謙伍(捕手・高校卒6年在籍)
石原彪(捕手・高校卒5年在籍)
岩見政暉(外野手・大学卒4年在籍)
ソフトバンク 現役ドラフト対象選手
九鬼隆平(捕手・高校卒5年在籍)
日本ハム 現役ドラフト対象選手
該当者なし
西武 現役ドラフト対象選手
斉藤大将(投手・大学卒4年在籍)
斉藤誠人(捕手・大学卒4年在籍)
戸川大輔(外野手・高校卒7年在籍)

こうしてみると捕手が多そうですね。
まとめ
現時点では不確定な情報が多いです。
2022年のオールスターシーズンで正式なルールが発表されることになりそうなので、続報を待ちましょう!
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